2019/12/28に、有害鳥獣捕獲をしている場所で小型のニホンジカ♂1頭の捕獲があった。罠は製品名不明の笠松式で、ワイヤーは左後脚の副蹄より上に掛かっていた。前日にも見廻りを行っていたのであるが、午前中の発見時には骨が剥き出しになり皮だけで留まっている状態だったので、他の箇所の見廻りを終える前に急いで捕獲処理を行った。
ちょうどこの日は、年末年始前に罠を無効化しておこうと思っていた日であったので、この年最後の捕獲個体となった。
2019/12/21にニホンジカ♀1頭の捕獲があった。罠は”だらずわな”で、ワイヤーは左後脚の副蹄の上に掛かっていた。
この個体を入れた直近3捕獲は全て”だらずわな”によるもので、副蹄の上に掛かっていたのも3連続である。今回は後脚に掛かっておりそれは残念であるが、踏んだときの確実な動作という点では、理想的な設置ができているようである。
“しまるくん”も”だらずわな”以上の数を設置しているのであるが、今猟期に入ってからは捕獲がない。ただこれは罠本体の差というわけではなく、設置場所の問題だと思われる。直近の3捕獲はいずれも、今猟期に初めて設置した場所での捕獲で、一方の”しまるくん”は、以前から同じ場所に設置しているものが多い。獣道の使用状況は常に変化していくので、以前獲れた場所だからといって新たな場所に設置する手間を惜しんでいたのが、今回は裏目に出ているようである。もっとも、罠の位置を全くずらさずに2度3度と捕獲をした経験もあるので、同じ場所・獣道を使い続けるのが必ずしも悪いというわけではないと思われる。あくまで状況次第と言えるだろう。