やせすぎちゅうい

2018/12/19にニホンイノシシ♀を捕獲した。罠は”だらずわな”で、ワイヤーは左前脚の主蹄と副蹄の間に掛かっていた。

今期2匹目のイノシシで喜んだのもつかの間、よく見てみると、この時期にしてはやけに痩せている。解体してみると、全くと言っていいほど脂が無い。夏に捕獲した個体のような状態であった。

これではボタン鍋用の肉としては人に渡せないので、手元に置いておいて自分で工夫して食べないといけない。

この罠は前日にも見廻っているので、罠に掛かったまま何日も放置していた訳ではなく、脂が殆ど無かった理由としては、この個体のコンディションが悪かったとしか言い様が無い。

この地域は雪もそれほど降らないので、脂を蓄えていない状態からでも冬を越せるとは思うが、こういった個体がより狩猟者の使う餌に誘引されやすいのかどうかは関心のあるところだ。

あみをかいくぐり

2018/12/13にニホンジカ♀1頭を捕獲した。罠は”しまるくん”で、ワイヤーは右前脚の副蹄の上に掛かっていた。

写真上の奥に緑のネットが見えるが、これはシカが山から下りてくるのを防ぐために張られた防除ネットである。が、今は殆ど機能していない。ところどころ破けていたり地面から浮いてしまっていたりして、シカもイノシシもそういったところから自由に行き来している。とは言っても、シカやイノシシが歩けるルート狭める効果はいまだにあり、ネットに沿って獣道ができている。

林内にネットやフェンスが張られている場合、それに沿って獣道ができることは多いが、下手にその獣道に罠を掛けてしまうと、罠にかかった獣が暴れてネットや柵を損傷させてしまう可能性がある。そのような場合は、大きな立木等によって獣道が少しだけネットやフェンスから離れている箇所を探してそこに罠を仕掛け、ワイヤーの長さを極力短くしておけば良い。つまり、ワイヤーの長さと獣の体長を考慮して、ネットまで届かない距離に設置すれば問題ないのである。

じしんのいっぴき

2018/12/4にニホンイノシシ♀を捕獲した。罠は”しまるくんL”で、ワイヤーは左前脚の副蹄より上に掛かっていた。

時期も良く手頃なサイズである。この1頭が獲れたことで、今年度も自信を持って出せる猪肉が入手できたと一安心できた。

加えてこの場所は、私が今期罠をかけている場所の中で、最もイノシシが掛かることを期待していた罠だったので、思った通りに獲れたというのが嬉しい。

肉がおおよそ20kg獲れたので、体重としては50kg程度と思われる。脂身は十分にあった。