うんのないやつ

2019/1/15に有害鳥獣捕獲をしている場所で、ニホンジカ♀1頭の捕獲があった。罠は”しまるくん”で、ワイヤーは右後脚の主蹄と副蹄の間に掛かっていた。

くくり罠のワイヤーが後脚にかかるのは10回に1回ほどあり、それほど珍しいことではないが、この個体はなぜか左後脚も怪我していた (写真がぶれていて見難いが)。不思議に思って近くに設置してあった別の罠を確認してみると、10m程離れた場所にあった罠が弾いていた。罠と罠の間隔が10mというのは近すぎると思われるだろうが、この有害鳥獣捕獲をしているエリアは、罠を設置できる面積が限られているため、狭い場所に複数の罠を設置している。この状況から察するに、この個体は空ハジキしていた隣の罠に掛かった後、どうにかして罠から脱したが、発見時に掛かっていた罠に再度捕らえられてしまった、という可能性がある。そうだとすると、真に不運な奴である。

ただ、左後脚が隣の罠でワイヤーの掛かった脚だとすると、そこから脱出するには普通なら脚を切らなければならないはずで、脚が完全に切れていないのは不可思議である。

なお、この場所では2日後の2019/1/17にもニホンジカ♀1頭の捕獲があり、罠は”しまるくんL”で、ワイヤーは左前脚の主蹄と副蹄の間に掛かっていた (写真なし)。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です