ぴょんぴょんと

2018/11/26にニホンジカ♀1頭を捕獲した。罠は”しまるくんL”で、ワイヤーは右前脚の主蹄と副蹄の間に掛かっていた。

発見したときは普通に立っていたのだが、1時間後に軽トラで来たときには脚を挫いて立てなくなってしまっていた。この個体のように、ワイヤーが小径木に巻き付いて短くなった状態で脚を挫き、身動きとれず寝そべった状態で止め刺しをすることになる個体は一定の割合でいる。私の経験則では、獣が立っている状態で止め刺しできる方が、血抜きを上手に行え、なおかつ肉の痛みも少ないので、理想的である。

獣が脚を挫かないようにするには、まずは罠を設置する場所として、急な斜面を避ける、近くにワイヤーの巻き付きそうなものが無い所を選ぶ、といった対策が考えられるが、そのような都合の良い獣道が常に見つかるとは限らない。この現場も斜面が急な方であり、近くにワイヤーの巻き付きそうなものがあるのも分かってはいたが、他の条件が良かったので、ここを設置場所に選んでいた。

設置場所の条件以外では、早めに罠の見廻りをする、そして発見時に興奮させない (興奮すると飛び跳ねて逃げようとするので怪我をしやすいと思われる)のが良いと考えられる。獲物が掛かっているのを発見したら、人間の方はこころぴょんぴょんであるが、罠に掛かった動物にはぴょんぴょんさせないのが良い。

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