2014/12/03、2週間前にもシカが獲れた場所のすぐ近くでまたシカがかかった。前回は2年目位の♀だったが、今回は1年目の♂である。角は生えていないが♂である。罠はオーエスピー商会のしまるくん (12cm)。前日にも罠を踏んだ跡があったのであるが、踏んだ個体の体重が軽すぎたためか、固めにセットしてあった罠は弾いていなかった。それを少し弾きやすくセットし直したところ、すぐ翌日にかかったのがこの個体である。前日と同じ個体かどうかは分からないが、非力な私でも抱えて運べる程の重さであった。罠は左前脚の副蹄より上にかかっており、理想的な弾き方であった。
今回はたまたま、一眼レフを持っていたのでじっくり撮影することができた。前から思ってはいたが、シカというのは異様に耳のデカい動物である。特に子鹿ではそう感じる。頭の位置が高いこともあり、他の動物 (タヌキ、イノシシ等)と比べても音には敏感なことが予想される。しかしながら足括り罠においては、聴力に頼って罠を回避されるということはまず考えられず (標識が風で音を立てないようにすることは意味があると思われる)、より臭いに敏感とされるイノシシと比べると、ちょろい獲物ということになる。
何枚か撮るうちに偶然撮れたのが、鳴いているときの口を開けた状態だ。近くで鳴かれると、「秋はかなしき」などと思うより煩いという感じである。