まあまあおおきい

2018/11/20にニホンジカ♂を2頭捕獲した。写真の個体は罠が”だらずわな”で、ワイヤーは右前脚の主蹄と副蹄の間に掛かっていた。もう1頭は檻で捕獲したが、写真はない。

この個体は3段角の中では小さい方であるが、私にとって久しぶりの3段角個体である。同じ猟友会支部のベテラン猟師は、ここ何年かでシカが小型化している、と言っていたが、私もその傾向は感じていた。シカが小型化している、という表現はあまり生物学的に適当でなさそうなので、正確に述べると、小型のシカが捕獲される割合が高まっている、ということである。これは、シカの成長が悪くなっているというよりは、若齢の個体が捕獲される割合が高まっている結果と考えられる。齢別の死亡率(捕獲される率)に年変動が無いと仮定すると、これはつまりシカ個体群内の平均齢も下がっているということになり、死亡率が高まっていることを意味する。

きせきのかかり

2018/02/13に、有害鳥獣駆除を行っているところで♂と♀を1頭ずつ、2頭を捕獲した。

♂は比較的大型で、罠は”しまるくん”、ワイヤーは左前脚の主蹄と副蹄の間に掛かっていた (写真上2つ)。

♀は小型で、罠は”だらずわな”、そしてこいつのワイヤーはなんと左前脚の主蹄の間に掛かっていた (写真下2つ)。こんなワイヤーの掛かり方は初めてである。この♀は発見時に死亡していたが、周囲を踏み荒らした形跡が殆ど無いため、罠が弾いたことに驚いて飛び上がった後、ワイヤーに引っ張られ転倒、打ち所が悪くてすぐに衰弱したものと考えられる。このワイヤーの掛かり方では、ある程度の力で引っ張ればすぐに外れてしまいそうなので、前述のようなシナリオが想定される。