(1番上の写真) 2018/12/29にニホンジカ♂1頭を”だらずわな”で捕獲した。ワイヤーは左前脚の主蹄と副蹄の間に掛かっていた。うっすらと雪が積もった日であったが、解体時に切り取った肉を雪の上に置けるほどは積もっていない。
(2番目の写真から) 2018/12/30にもニホンジカ♀1頭を”だらずわな”で捕獲した。ワイヤーは右前脚の副蹄の上に掛かっていた。昨日捕獲のあった場所と近い場所であるが、雪がほとんど溶けているのが見て取れる。
この個体を捕獲した罠は、地面に露出した木の根を跨いだところに設置してあった。何もないところでは、罠の前後に適当な太さの木の枝を置いて獣に跨がせ、罠の位置を踏むように工夫をするが、この場所のように木の根などがちょうど良い位置にあれば、それを利用して罠の設置場所を決めることもある。掘りにくい場所なので比較的浅い穴になっているが、ワイヤーは脚の上部に掛かっており、良い具合であった。
腹を開いてみると、小さい胎児が既にいた。私がこれまでに取り出した胎児の中では最も小さいと思われる。当然、色は殆どついておらず、耳も頭にひっついたままである。