そうていどおり

2020年11月11日に檻で鹿♂1頭の捕獲があった (有害鳥獣捕獲)。この檻はほぼ年中稼働させていて、3〜4頭/年ほどの頻度で捕獲がある。

写真では檻の右側の面に板が張ってあるように見えるが、これは糠やヘイキューブといった餌が雨で濡れないようにするための屋根である。餌は檻の扉入って奥に配置してあるので、その上だけを覆うように、全長の3分の1くらいの長さのベニア板を付けているのだ。ただ、今回の個体のように中型以上の♂が捕獲されると、角で突き上げて屋根が破壊される恐れがあるため、屋根は1辺だけで固定し、突き上げられた場合も簡単に浮くようにしていた。今回は屋根が完全に跳ね上げられていたが、穴が空いたり割れるということは無かった。工夫したことが上手く行って嬉しい。

しかあしまきまき

2020年9月28日にニホンジカ♀1頭を捕獲した (有害鳥獣捕獲) (写真上)。罠は製品名不明の笠松式で、ワイヤーは右後脚に掛かっていた (主蹄と副蹄の間か、副蹄の上かは不明)。

発見時には例のごとく小径木にワイヤーが巻き付いて、脚の骨が剥き出しになっていた。押しバネを使った罠は、ヨリモドシから先が長くなってしまいがちなので、細い木の多い場所で使用すると、このようなことになりやすい。それは分かっているのだが、この場所は捕獲して頭数を減らすことが優先される場所であり、なおかつ鹿の通り道が絞りにくいという特徴があるので、当たり判定の大きい笠松式の罠を使用している。

2020年10月5日にも同じエリアで、同じ笠松式の罠で鹿♂1頭 (幼獣)を捕獲し (有害鳥獣捕獲)、ワイヤーは左前脚の副蹄より上に掛かっていた。前述の個体と同様に、ワイヤーで括られた脚が小径木に巻き付いた状態で、発見時には死亡していた (写真なし)。

2020年10月11日には9月28日とほぼ同じ設置場所で、同じ笠松式の罠で鹿♂1頭 (幼獣)を捕獲した (有害鳥獣捕獲) (写真下)。ワイヤーは左前脚の副蹄より上に掛かっていた。この個体は幸いにも小径木に巻き付くこと無く、発見時に普通に立っていた。