しかあしまきまき

2020年9月28日にニホンジカ♀1頭を捕獲した (有害鳥獣捕獲) (写真上)。罠は製品名不明の笠松式で、ワイヤーは右後脚に掛かっていた (主蹄と副蹄の間か、副蹄の上かは不明)。

発見時には例のごとく小径木にワイヤーが巻き付いて、脚の骨が剥き出しになっていた。押しバネを使った罠は、ヨリモドシから先が長くなってしまいがちなので、細い木の多い場所で使用すると、このようなことになりやすい。それは分かっているのだが、この場所は捕獲して頭数を減らすことが優先される場所であり、なおかつ鹿の通り道が絞りにくいという特徴があるので、当たり判定の大きい笠松式の罠を使用している。

2020年10月5日にも同じエリアで、同じ笠松式の罠で鹿♂1頭 (幼獣)を捕獲し (有害鳥獣捕獲)、ワイヤーは左前脚の副蹄より上に掛かっていた。前述の個体と同様に、ワイヤーで括られた脚が小径木に巻き付いた状態で、発見時には死亡していた (写真なし)。

2020年10月11日には9月28日とほぼ同じ設置場所で、同じ笠松式の罠で鹿♂1頭 (幼獣)を捕獲した (有害鳥獣捕獲) (写真下)。ワイヤーは左前脚の副蹄より上に掛かっていた。この個体は幸いにも小径木に巻き付くこと無く、発見時に普通に立っていた。

なつのゆうがい

7,8月にかけて、3頭のシカを罠で捕獲した (有害鳥獣捕獲)。

2020/7/15はニホンジカ♀1頭を捕獲した。罠は製品名不明の笠松式で、ワイヤーは左前脚の主蹄と副蹄の間に掛かっていた。発見時に死亡していたため、写真はなし。

2020/7/25はニホンジカ♂幼獣1頭を、檻で捕獲した (写真上)。

2020/8/18はニホンジカ♂幼獣1頭を、同じく檻で捕獲した (写真下)。

7/25と8/18は同じ檻での捕獲で、この檻が置かれた場所では子連れのシカが多く見られる。親も一緒に入ってくれればありがたいのだが、なかなかそうはならない。

檻でも括り罠でも、幼獣の捕獲があった場合は大抵、発見時に母親と思われる♀成獣が近くにいる。人間が近づいていくと親は逃げるが、離れた場所からじっと見守り続けるものもいる。檻に幼獣だけが入った場合、親は檻の周りをぐるぐるするので、檻の周りに括り罠を掛けておけば、親も一緒に捕れるかもしれないと思ったが、まだ試してはいない。

ちょこれーといろ

2020/2/14にニホンジカ♂1頭の捕獲があった。罠は”しまるくん”で、ワイヤーは左前脚の主蹄と副蹄の間に掛かっていた。

この個体は、新たに導入した罠用の発信器を使い捕獲した、最初の個体である。今年度は猟期冒頭からあまりに捕獲が少ないので、発信器と受信器を導入して、もっと山の奥に罠を掛ければ、見廻りの労力をそれほど増やさずにもっと捕れるのではないか、と考え購入したのがこの発信器である。この発信器と受信器については、機会があれば別の記事で詳しく書きたいと思う。

この罠も結構奥の方に掛けていたため、車まで肉を運ぶには2往復して結構な時間と労力がかかった。それでも捕獲の少ない今年度の状況では、この1匹から大量の肉が入手でき、価値のある1匹だった。

今回は大型の個体だったため、”しまるくん”のねじりばねがぐにゃりと曲がってしまっていた。これくらいであれば曲げ直せばまた使えるが、あまり繰り返すと金属疲労で折れそうな気もする。私の師匠が使っている罠のねじりばね (“しまるくん”とは別の製品)の中には、折れたのを溶接して繋いだと思われるものがあるので、いつかは折れることもあるとは思うのだが、私のはまだ折れたことがない。