ふくとながぐつ

罠猟で設置や見廻りをするときの服装と履物について書きたいと思う。

私の場合、登山用レインウェア上に綿の作業用ズボンという格好であることがほとんどである。上半身はレインウェアの内側に重ね着して調節、下半身はズボンの内側にぱっち、あるいに外側にレインウェア下を履くなどして調節する。作業用ズボンはなんといっても安価で丈夫なのが利点である。罠の設置では膝をついて作業することも多いし、斜面で滑って転ぶことなどもあるので、丈夫で分厚い生地の方が良い。登山用のレインウェアはそれほど安価で無いものの、ある程度丈夫で、少々の降雨や降雪、あるいは強風があったとしても快適に作業が行えるという利点がある。上下とも表面がつるつるしているということは重要で、木の枝等が引っかかりにくい服装でないと、躊躇無く獣道を突き進むということが難しくなる。また表面がつるつるしているということは、ダニやヒルなどの有害動物が服についたときに発見しやすいという利点もある。

靴は安全長靴を履いている。獣の解体処理を浅い川の中に入って行うこともあるし、普段の見廻りでも小川を渡ることは頻繁にあるので、長靴が便利である。登山靴の方が歩くという点においては楽かもしれないが、前述の防水性に加え、価格や履きやすさでも長靴の方が良い。長靴を履いていれば、マムシもあまり恐れなくて良くなるし、ダニやヒルが登ってきたときも気付きやすい。爪先の部分に芯が入った安全長靴はそうでないものに比べると少し高いが、猟友会の会報を読むと足の指をイノシシに噛み千切られた事例もあるらしいので、安全長靴の方が良いと私は思う。イノシシに噛みつかれなくても、爪先で倒木を持ち上げるとか掘った穴を埋め戻して踏み固めるなどのちょっとした作業が安全長靴だと難なく行えるようになるし、斜面で岩が崩れたときなどでも怪我をする可能性が低くなる。

以上のように、狩猟での服装と履物には、不安定な天候や足元に対応できるものが好ましく、加えて危険動物から害を被る可能性の低いものを選択するのが良い。

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