ていこうできず

罠にかかったニホンジカ♂
 2015/11/20、猟期6日目に最初の獲物であるシカ(♂)が罠にかかった。罠は”げんごろう”の”だらず罠”で、ワイヤーは左前脚の副蹄より下にかかっていた。おそらくワイヤーのかかった足を痛めており立ち上がることもできない状態だったので、楽に放血させることができた。昨年度イノシシが獲れた場所だったので、イノシシを期待して設置した罠だったのであるが、シカがかかってしまったので少し残念である。

 この記事を書いている時点で猟期開始から10日程であるが、昨年度と比べると、ヌカを撒いても減らず足跡も付かず、という感じで反応が少ない気がしている。今年は罠の設置・撤収と捕獲日だけでなく、空ハジキや糠の減りもきちんと記録する体制 (現場に持参するメモ帳を用意しただけだが)で始めたので、今後も記録を続けて来年度以降とデータを比較できるようにしていきたい。ちなみにこのシカがかかった前日には、この罠の付近に撒いた糠で、食べた痕があったと記録されている。この場合、前日に糠を食べた個体が今回獲れたシカだと言うことはできないし、そもそもシカによる食痕かも分からない (現場は足跡が残りにくい場所である)。しかし何らかの動物がこの獣道を通って糠を食べたことは確かそうなので、餌を食べたことが確認された時点で、この獣道が「あらゆる動物が忌避する状態では無い」と結論づけることは可能かもしれない。これは、罠設置時に残る人間の足跡や匂いなどが、獣の通行に著しい悪影響を及ぼすと仮定した場合には、意味のある結論である。

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