じつにもたいなし

罠にかかったニホンジカ♂ 2015/01/19にニホンジカ♂が罠にかかっていた。かかってはいたが、死んでいた。昨年4月にも同じ場所でシカが罠にかかり死んでいたが、これも♂だった。罠の見廻りは交代で毎日していたのであるが、それでも死んでしまうときは死んでしまう。罠は”げんごろう”の”だらずわな”で、ワイヤーは右前脚の副蹄より下にかかっていた。角の具合から2年目の個体と思われる。

ニホンジカがかかった罠の位置関係 写真で赤い丸が罠の作動地点、青がワイヤーの根元を括り付けてあった木、そして緑の線が獣道である。写っている範囲では無いが、写真の手前側に糠を撒いていた。この場所は鳥獣保護区なのであるが、農業被害軽減のため行政から依頼を受けて有害鳥獣捕獲をしている場所である。罠をかけられる範囲は狭いし、落陽広葉樹林なので落ち葉が積もっていて獣道ははっきりしないなど難点もあるのだが、シカの数はそれなりにいる。

ワイヤーで括られたニホンジカの脚 鹿が死亡していた理由としては、ワイヤーが脚にかかった状態でぐるぐると移動した結果、付近にあった細い木などに絡まり、勢い余って転倒、体を打ち付けたことが原因と思われる。罠にかかった獣の死亡を避けるため、ワイヤーは長く (3m程度)しておいた方が良いという話も聞くが、私の師匠は脚切りを避けるためワイヤーは短く (1m程度)すべきだと言う。このあたりは人により意見が分かれる。

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