2019/9/29に有害鳥獣捕獲によるニホンイノシシ♀1頭の捕獲があった。罠は”しまるくん”で、ワイヤーは左前脚の主蹄と副蹄の間に掛かっていた。
小型の個体でワイヤーの掛かりもよく、当日は時間もあったので、銃の所持者に頼んで止め刺しをしてもらうのではなく、鈍器とナイフによる止め刺しを行った。罠のワイヤーがかかった脚の他に、脚1本と顎を括って引っ張るという、安心の3点固定である。この状態から、スパイク長靴でイノシシの頭部を踏みつければ、小型のナイフで首の付け根にある血管を切断し、出血死させることが可能である。
股間の部分にはやはりマダニが多数くっついていた。シカの場合は胴体と頭部の全体にマダニがいるイメージだが、イノシシの場合は脚の付け根付近に集中する感じである。これはおそらく、泥浴びして体を木に擦りつけたりしても、寄生者を落としにくい場所であるのが一因であると考えられる。