できのわるいやつ

2019/12/11にニホンイノシシ♂ (幼獣)の捕獲があった。罠は”だらずわな”で、ワイヤーは左前脚の副蹄の上に掛かっていた。

あまりにも久しぶりで嬉しい捕獲だったので、解説図 (写真2枚目)も作成したが、赤線が獣道 (矢印方向にヌタ場)、青線が罠の設置場所、緑がワイヤーの根元を取り付けていた木になる。

写真や動画では分かりにくいが、捕獲された個体は鼻の頭を怪我していた。おそらく、檻で捕獲された際に鉄格子に鼻を突っ込んだことでついた傷と思われる。捕獲の際に同行してくれた師匠には、「わしがこないだ逃したった奴や」と笑われてしまった。師匠は、私が括り罠を設置している付近も含め、一帯に檻を多数設置しているため、猟期開始後2~3週間の間に、特にイノシシ幼獣の捕獲が集中し、1日に5匹以上が檻に入ることもある。そうなると解体処理するのが面倒なので、捕獲された個体のうちで小さいものを、殺さず逃してやることがあるのだ。とはいえ私にとっては、自分の罠に掛かったイノシシということに変わりはない。

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