2020年11月29日に鹿♂1頭の捕獲があった。罠は”しまるくん”で、ワイヤーは左前脚の副蹄より上に掛かっていた。
この日は午前中に別の用事があったので、早朝の見廻りでこいつが捕獲されているのを確認した際、用事をキャンセルして止め刺し・解体を行うか少し悩んだが、小型の個体だったので、その場で止め刺しだけして小川に沈めておくことにした。小型の個体であれば、ロープ等が無くても耳を掴んでナイフで喉元を刺せば止め刺しが出来る。この罠は、小さいシカを沈めておけるくらいの流れがある小川のすぐ近くに設置されていたため、止め刺しして水に沈めるまで5分とかからなかった。できれば内蔵も抜きたかったが、その時間がなかったため放血だけをした。状況によっては罠に掛かった状態で生かしておいて、後から止め刺しをするというパターンもあるが、この個体の場合は斜面に設置された罠に掛かっており、発見時既に立てなくなっていたため、早急の止め刺しが必要と判断された。