みじかいつのも

2018/12/22にニホンジカ♂を捕獲した。罠は”しまるくん”で、ワイヤーは右前脚の副蹄の上に掛かっていた。

角がちょんと飛び出しているだけであることから見て、1歳(2年目)の個体と思われる。師匠はこういう個体の角を見ると、「キーホルダーにちょうどええ」と言って鋸で角を切り落とし、持って帰って穴を開けたり塗装をしたりして加工する。私も一応、自分で捕獲した個体の角はほぼ全て持って帰り、溜めてあるが、キーホルダーを作ったことはない。いつか洋服のボタンにでもしようかと思っているが、角型のボタンが多く採用されているイメージのあるウールのコートは、ちくちくするのが苦手で私は着ないので、シカの角を使ったボタンの似合う服の候補を考え中である。

やせすぎちゅうい

2018/12/19にニホンイノシシ♀を捕獲した。罠は”だらずわな”で、ワイヤーは左前脚の主蹄と副蹄の間に掛かっていた。

今期2匹目のイノシシで喜んだのもつかの間、よく見てみると、この時期にしてはやけに痩せている。解体してみると、全くと言っていいほど脂が無い。夏に捕獲した個体のような状態であった。

これではボタン鍋用の肉としては人に渡せないので、手元に置いておいて自分で工夫して食べないといけない。

この罠は前日にも見廻っているので、罠に掛かったまま何日も放置していた訳ではなく、脂が殆ど無かった理由としては、この個体のコンディションが悪かったとしか言い様が無い。

この地域は雪もそれほど降らないので、脂を蓄えていない状態からでも冬を越せるとは思うが、こういった個体がより狩猟者の使う餌に誘引されやすいのかどうかは関心のあるところだ。

あみをかいくぐり

2018/12/13にニホンジカ♀1頭を捕獲した。罠は”しまるくん”で、ワイヤーは右前脚の副蹄の上に掛かっていた。

写真上の奥に緑のネットが見えるが、これはシカが山から下りてくるのを防ぐために張られた防除ネットである。が、今は殆ど機能していない。ところどころ破けていたり地面から浮いてしまっていたりして、シカもイノシシもそういったところから自由に行き来している。とは言っても、シカやイノシシが歩けるルート狭める効果はいまだにあり、ネットに沿って獣道ができている。

林内にネットやフェンスが張られている場合、それに沿って獣道ができることは多いが、下手にその獣道に罠を掛けてしまうと、罠にかかった獣が暴れてネットや柵を損傷させてしまう可能性がある。そのような場合は、大きな立木等によって獣道が少しだけネットやフェンスから離れている箇所を探してそこに罠を仕掛け、ワイヤーの長さを極力短くしておけば良い。つまり、ワイヤーの長さと獣の体長を考慮して、ネットまで届かない距離に設置すれば問題ないのである。