

2018/12/4にニホンイノシシ♀を捕獲した。罠は”しまるくんL”で、ワイヤーは左前脚の副蹄より上に掛かっていた。
時期も良く手頃なサイズである。この1頭が獲れたことで、今年度も自信を持って出せる猪肉が入手できたと一安心できた。
加えてこの場所は、私が今期罠をかけている場所の中で、最もイノシシが掛かることを期待していた罠だったので、思った通りに獲れたというのが嬉しい。
肉がおおよそ20kg獲れたので、体重としては50kg程度と思われる。脂身は十分にあった。

2018/11/26にニホンジカ♀1頭を捕獲した。罠は”しまるくんL”で、ワイヤーは右前脚の主蹄と副蹄の間に掛かっていた。
発見したときは普通に立っていたのだが、1時間後に軽トラで来たときには脚を挫いて立てなくなってしまっていた。この個体のように、ワイヤーが小径木に巻き付いて短くなった状態で脚を挫き、身動きとれず寝そべった状態で止め刺しをすることになる個体は一定の割合でいる。私の経験則では、獣が立っている状態で止め刺しできる方が、血抜きを上手に行え、なおかつ肉の痛みも少ないので、理想的である。
獣が脚を挫かないようにするには、まずは罠を設置する場所として、急な斜面を避ける、近くにワイヤーの巻き付きそうなものが無い所を選ぶ、といった対策が考えられるが、そのような都合の良い獣道が常に見つかるとは限らない。この現場も斜面が急な方であり、近くにワイヤーの巻き付きそうなものがあるのも分かってはいたが、他の条件が良かったので、ここを設置場所に選んでいた。
設置場所の条件以外では、早めに罠の見廻りをする、そして発見時に興奮させない (興奮すると飛び跳ねて逃げようとするので怪我をしやすいと思われる)のが良いと考えられる。獲物が掛かっているのを発見したら、人間の方はこころぴょんぴょんであるが、罠に掛かった動物にはぴょんぴょんさせないのが良い。

2018/11/20にニホンジカ♂を2頭捕獲した。写真の個体は罠が”だらずわな”で、ワイヤーは右前脚の主蹄と副蹄の間に掛かっていた。もう1頭は檻で捕獲したが、写真はない。
この個体は3段角の中では小さい方であるが、私にとって久しぶりの3段角個体である。同じ猟友会支部のベテラン猟師は、ここ何年かでシカが小型化している、と言っていたが、私もその傾向は感じていた。シカが小型化している、という表現はあまり生物学的に適当でなさそうなので、正確に述べると、小型のシカが捕獲される割合が高まっている、ということである。これは、シカの成長が悪くなっているというよりは、若齢の個体が捕獲される割合が高まっている結果と考えられる。齢別の死亡率(捕獲される率)に年変動が無いと仮定すると、これはつまりシカ個体群内の平均齢も下がっているということになり、死亡率が高まっていることを意味する。