ゆきふるまえに

2017/01/11にニホンジカ♀を捕獲した。罠は”しまるくんL”で、ワイヤーは左前脚の主蹄と副蹄の間に掛かっていた。実はこの個体は私にとって、”しまるくんL”での初の獲物である。

私は3年前に”しまるくん”を5つ買って罠猟を始め、翌年に”だらずわな”を10個購入、そして今の猟期前に5つ買い足したのが、”しまるくんL”である。正式には”しまるくん 片L型”という品名で売られており、価格は標準の”しまるくん”より少しだけ高い5,170円であるが、

わなのちょうせい – 狩場の馬鹿力

でも記したように、”しまるくん”から改良が施された品である。

猟期開始直後から新たに購入した”しまるくんL”を投入してはいたのだが、この新しい罠を、主に今年初めて罠をかける場所に設置したこともあってか、なかなか捕獲に至らず、1月になってしまった次第である。この”しまるくんL”は、設置がしやすくなった一方で、ワイヤーの輪が締まるのがスムーズ過ぎて、標準の”しまるくん”よりも足の括る位置が下がる傾向にある、という話もどこかで読んだ記憶があるが、そのあたりもこれから捕獲を重ねる中で、見極めていきたいと思う。

かわいちまいだけ

有害鳥獣捕獲をしている場所で、2016/12/27にニホンジカ♂を捕獲した。写真では見えにくいが、角がちょっとだけ生えている。罠は笠松式で、ワイヤーは左前脚の副蹄より上に掛かっていた。発見した時点で既にワイヤーの掛かった脚の筋が切れており、皮だけで繋がれている状態だった。慌てて首にロープを掛けて固定し首を切ったが、危うく脚切りして逃げられるところであった。

捕獲は無事に行うことが出来たのだが、作業中に不思議なものを発見した。ワイヤーを括っていた木の根元に、太く長い (10cm程度)柔らかそうな糞が落ちていたのである。シカの糞は通常、コロコロとした丸い粒状であるが、この糞は一体何なのか。色も形状も硬さも普通とは違う。師匠に訪ねてみたところ、「シカも食べたものによっては、こういう糞を出す」とのことであったが、私は初めて見たので確信は持てない。詳しい方がおられましたら、コメント欄で教えて下さい。人間でも極度のストレス状態になると、下痢をして軟便になることがあるので、シカも罠にかかったストレスで軟便になり、普通ならコロコロと粒上になる糞が、柔らかくくっついた状態で長くなって出た、ということは考えられる。

これをまってた

罠にかかったニホンイノシシ♀罠にかかったニホンイノシシ♀22016/12/24にニホンイノシシ♀を捕獲した。今期初のイノシシである。罠が”だらずわな”で、ワイヤーは左前脚の副蹄より上に掛かっていた。肉が30kg程取れたので、体重60kg程の個体と思われる。大きさも時期も、ワイヤーの掛かりまで最高である。

場所が銃を使えない場所だったため、もう1本の足にワイヤーを掛けて引っ張り、鈍器で殴って大人しくさせてから槍で突いて放血させるという作業を2人がかりで行った。

今回、イノシシが掛かった罠は、2日前に設置したばかりであった。