ぽんぽこさくご

くくり罠で錯誤捕獲されたホンドタヌキ1609110216091103有害捕獲のため設置していたくくり罠で、2016/09/11にホンドタヌキが掛かっていた。

2年程前にも別の場所でタヌキが掛かったことがあったが (参照: さくごほかくぽん – 狩場の馬鹿力)、今回も錯誤捕獲となる。

前回は2人がかりでワイヤーを脚から外し、タヌキを逃がしたが、今回は1人で行ったので、その模様を紹介したいと思う。

今回、タヌキが掛かったのは、押バネを使うタイプのくくり罠だったので、とりあえず輪とは反対側の留具を開放した。しかし、くくり金具がきちんと機能しており、それだけでワイヤーの輪は緩まず、タヌキも逃げることはできない。

そこで、バイクに積んであった古いレインウェア(下)を使うことにした。既に何箇所か穴が開いていて、防寒ぐらいにしか役立たなくなっている。これをタヌキの頭に被せて大人しくさせる作戦である。

そこら辺に落ちていた木の枝を使って上手いことレインウェアをタヌキの頭に被せてやると、それまで唸ったり噛み付いてきたり (芯入りの安全長靴なので被害なし)していたタヌキが、驚くほど無抵抗になった。そこで、片足で肩の辺りを軽く押さえつけながら、ペンチを使って左前脚に掛かっていたワイヤーを緩め、脚から外した。レインウェアを被せた後は、全く暴れることが無く、スムーズに外すことが出来た。

しかも、ワイヤーを外して押さえつけていた足をどけたら、すぐに勢い良く逃げていくかと思いきや、タヌキはしばらく動かず、被さっていたレインウェアを棒でよけたら、しばらくしてやっと逃げていく、という悠長さだった。布で頭を覆って目隠しするのは相当に有効なようである。

こうして、タヌキにほぼ触ること無く (レインウェア越しに軽く踏んだだけ)、タヌキを開放することが出来た。猟期中であったとしても、私にとってタヌキは狩猟対象でないので、今後もタヌキを開放させる必要は生じてくるだろうが、今回の手順で行っていこうと思う。

↑罠にかかったホンドタヌキ

↑ワイヤーを外したのに気づかず、寝転ぶホンドタヌキ

ぜっこうちょう

有害捕獲されたニホンジカ♀有害捕獲されたニホンジカ♀6月中旬から始めた有害捕獲が順調である。2016/08/27にニホンジカ♀を捕獲し、2016/08/30にもニホンジカ♀を捕獲した。罠は両方とも”しまるくん”で、ワイヤーは前者が左前脚の主蹄と副蹄の間、後者は右前脚の主蹄と副蹄の間にかかっていた。

これで6月中旬から始めて7頭獲ったことになるが、罠5個×3ヶ月弱で7頭というのはこれまでの成績と比べると大分良い。

↑下の写真と同一個体

ひさしぶりのおす

16081001160810022016/08/10にニホンジカ♂が捕獲された。罠は”だらずわな”で、ワイヤーは右前脚の主蹄と副蹄の間にかかっていた。綺麗な個体である。

6月から始めたこのエリアでの有害捕獲では、雌や幼獣ばかり捕れてきたが、約2ヶ月、5頭目にして♂の成獣が捕獲出来た。このエリアは見廻りをするたびに多い時で10頭近くのシカ個体を目撃できるのだが、その多くは子供を連れた雌であり、♂は稀であった。