なつのゆうがい

7,8月にかけて、3頭のシカを罠で捕獲した (有害鳥獣捕獲)。

2020/7/15はニホンジカ♀1頭を捕獲した。罠は製品名不明の笠松式で、ワイヤーは左前脚の主蹄と副蹄の間に掛かっていた。発見時に死亡していたため、写真はなし。

2020/7/25はニホンジカ♂幼獣1頭を、檻で捕獲した (写真上)。

2020/8/18はニホンジカ♂幼獣1頭を、同じく檻で捕獲した (写真下)。

7/25と8/18は同じ檻での捕獲で、この檻が置かれた場所では子連れのシカが多く見られる。親も一緒に入ってくれればありがたいのだが、なかなかそうはならない。

檻でも括り罠でも、幼獣の捕獲があった場合は大抵、発見時に母親と思われる♀成獣が近くにいる。人間が近づいていくと親は逃げるが、離れた場所からじっと見守り続けるものもいる。檻に幼獣だけが入った場合、親は檻の周りをぐるぐるするので、檻の周りに括り罠を掛けておけば、親も一緒に捕れるかもしれないと思ったが、まだ試してはいない。

ちょこれーといろ

2020/2/14にニホンジカ♂1頭の捕獲があった。罠は”しまるくん”で、ワイヤーは左前脚の主蹄と副蹄の間に掛かっていた。

この個体は、新たに導入した罠用の発信器を使い捕獲した、最初の個体である。今年度は猟期冒頭からあまりに捕獲が少ないので、発信器と受信器を導入して、もっと山の奥に罠を掛ければ、見廻りの労力をそれほど増やさずにもっと捕れるのではないか、と考え購入したのがこの発信器である。この発信器と受信器については、機会があれば別の記事で詳しく書きたいと思う。

この罠も結構奥の方に掛けていたため、車まで肉を運ぶには2往復して結構な時間と労力がかかった。それでも捕獲の少ない今年度の状況では、この1匹から大量の肉が入手でき、価値のある1匹だった。

今回は大型の個体だったため、”しまるくん”のねじりばねがぐにゃりと曲がってしまっていた。これくらいであれば曲げ直せばまた使えるが、あまり繰り返すと金属疲労で折れそうな気もする。私の師匠が使っている罠のねじりばね (“しまるくん”とは別の製品)の中には、折れたのを溶接して繋いだと思われるものがあるので、いつかは折れることもあるとは思うのだが、私のはまだ折れたことがない。

ねんまつさいご

2019/12/28に、有害鳥獣捕獲をしている場所で小型のニホンジカ♂1頭の捕獲があった。罠は製品名不明の笠松式で、ワイヤーは左後脚の副蹄より上に掛かっていた。前日にも見廻りを行っていたのであるが、午前中の発見時には骨が剥き出しになり皮だけで留まっている状態だったので、他の箇所の見廻りを終える前に急いで捕獲処理を行った。

ちょうどこの日は、年末年始前に罠を無効化しておこうと思っていた日であったので、この年最後の捕獲個体となった。