じしんのいっぴき

2018/12/4にニホンイノシシ♀を捕獲した。罠は”しまるくんL”で、ワイヤーは左前脚の副蹄より上に掛かっていた。

時期も良く手頃なサイズである。この1頭が獲れたことで、今年度も自信を持って出せる猪肉が入手できたと一安心できた。

加えてこの場所は、私が今期罠をかけている場所の中で、最もイノシシが掛かることを期待していた罠だったので、思った通りに獲れたというのが嬉しい。

肉がおおよそ20kg獲れたので、体重としては50kg程度と思われる。脂身は十分にあった。

ひとりでできた

2018/02/12にイノシシ♀を捕獲した。罠は”しまるくん”で、ワイヤーは左前脚の副蹄の上に掛かっていた。

重量は推定で50kg弱。正月前ならもう少し太っていただろうが、冬も終盤になって痩せてきていると思われる。小型の♀なので臭くはないだろうが、捌いてみると脂の層は薄かった。

このイノシシは私1人で全ての処理を行った。私はこれまでイノシシの捕獲を認めた場合、うり坊以外は猟銃所持者である師匠を呼んで銃で撃ってもらっていたが、この日は祝日で師匠は銃猟に出てしまっており、しかも師匠は携帯電話を家に忘れていたという状況だったため、自ら殺して捌くことにした。

師匠から借りているワイヤー付き棒 (正式名称が分からない)を使い、まずはイノシシの首を括って引っ張り軽く固定、イノシシの頭を大型のスコップで5回ほど叩き脳震盪を起こさせた後、片方の後ろ足と罠のワイヤーで括られていない方の前足をそれぞれロープで別々の方向へ引っ張り固定、最後にワイヤー付き棒でイノシシの顎を括って噛み付かれないようにした上で近づき、手に持ったナイフで首の後ろに刃を入れて出血させた。

シカの場合は、ロープを適当な枝に引っ掛けて角や首にかけてやることで固定できるが、イノシシの場合は同じようにやろうとするとロープに噛み付いてちぎられることもあるので、先端にワイヤーの輪がついたこの器具がないと、ロープだけで安全に固定するのは難しい。

とりあえず、怪我なく処理を終えて一安心である。これで今猟期は、イノシシを3頭捕獲することができたので、かなり満足である。

にどのしっぱいご

2017/12/09にイノシシ♂を捕獲した。罠は”だらずわな”で、ワイヤーは左前脚の主蹄と副蹄の間に掛かっていた。

重量は推定で60kg程度。これくらいが食べ頃である。

この罠は、とある畑の防護柵がイノシシによって破られ作物を食い荒らされたために、畑の借主から依頼されて設置したものであった。林から畑へと繋がる獣道には、イノシシがよく通っている痕跡があったが、土壌が固く穴を掘りにくかったため、普段よりも浅めの穴で設置せざるをえなかった。そのためか、1週間程度の間に2度の空ハジキをさせてしまい、流石にイノシシも警戒するかと思ったが、3度目の正直でなんとか捕獲に至った。畑で食べた野菜の味がよほど忘れられなかったものとみえる。

なお、解体して得た肉のうち片側のモモ肉は、設置を依頼してきた畑の借主に渡すことにした。手間暇かけて育てた野菜を食い荒らされた怒りを、多少なりとも慰められれば幸いである。