さんてんこてい

2019/9/29に有害鳥獣捕獲によるニホンイノシシ♀1頭の捕獲があった。罠は”しまるくん”で、ワイヤーは左前脚の主蹄と副蹄の間に掛かっていた。

小型の個体でワイヤーの掛かりもよく、当日は時間もあったので、銃の所持者に頼んで止め刺しをしてもらうのではなく、鈍器とナイフによる止め刺しを行った。罠のワイヤーがかかった脚の他に、脚1本と顎を括って引っ張るという、安心の3点固定である。この状態から、スパイク長靴でイノシシの頭部を踏みつければ、小型のナイフで首の付け根にある血管を切断し、出血死させることが可能である。

股間の部分にはやはりマダニが多数くっついていた。シカの場合は胴体と頭部の全体にマダニがいるイメージだが、イノシシの場合は脚の付け根付近に集中する感じである。これはおそらく、泥浴びして体を木に擦りつけたりしても、寄生者を落としにくい場所であるのが一因であると考えられる。

いっぴきいのしし

2019/9/12に有害鳥獣捕獲によるニホンイノシシ♂1頭の捕獲があった。罠は”しまるくん”でワイヤーは左前脚の主蹄と副蹄の間に掛かっていた。

冬なら70kg程度にはなろうかという個体であったが、夏なので脂肪はほとんど無かった。この場所は畑地と隣接しており、子連れのイノシシが頻繁に出没して畑を荒らしているため、捕獲して欲しいという依頼があり罠を設置していたが、子連れの一味ではなく中型の♂が掛かった。

やせすぎちゅうい

2018/12/19にニホンイノシシ♀を捕獲した。罠は”だらずわな”で、ワイヤーは左前脚の主蹄と副蹄の間に掛かっていた。

今期2匹目のイノシシで喜んだのもつかの間、よく見てみると、この時期にしてはやけに痩せている。解体してみると、全くと言っていいほど脂が無い。夏に捕獲した個体のような状態であった。

これではボタン鍋用の肉としては人に渡せないので、手元に置いておいて自分で工夫して食べないといけない。

この罠は前日にも見廻っているので、罠に掛かったまま何日も放置していた訳ではなく、脂が殆ど無かった理由としては、この個体のコンディションが悪かったとしか言い様が無い。

この地域は雪もそれほど降らないので、脂を蓄えていない状態からでも冬を越せるとは思うが、こういった個体がより狩猟者の使う餌に誘引されやすいのかどうかは関心のあるところだ。