2018/11/20にニホンジカ♂を2頭捕獲した。写真の個体は罠が”だらずわな”で、ワイヤーは右前脚の主蹄と副蹄の間に掛かっていた。もう1頭は檻で捕獲したが、写真はない。
この個体は3段角の中では小さい方であるが、私にとって久しぶりの3段角個体である。同じ猟友会支部のベテラン猟師は、ここ何年かでシカが小型化している、と言っていたが、私もその傾向は感じていた。シカが小型化している、という表現はあまり生物学的に適当でなさそうなので、正確に述べると、小型のシカが捕獲される割合が高まっている、ということである。これは、シカの成長が悪くなっているというよりは、若齢の個体が捕獲される割合が高まっている結果と考えられる。齢別の死亡率(捕獲される率)に年変動が無いと仮定すると、これはつまりシカ個体群内の平均齢も下がっているということになり、死亡率が高まっていることを意味する。