現場近くに住む人から連絡があり駆けつけたところ、ニホンジカ♂が農業用ネットに絡まった挙句、水路に落ちて這い上がれなくなっていた。このように、シカ・イノシシ用の防除ネットにシカが絡まってしまうというのは珍しいことではない。絡まるのは角を有す♂である場合が多いが、角の無い個体でも、ネットを飛び越えたり潜り抜けたりしようとして、足や首が絡まるか、あるいは着地に失敗し怪我をするなどして身動き取れなくなっていることがある。山中で林業用に設置されたネットの場合などで、絡まってからすぐに発見されないでいると、おそらく数日で死に至るので、白骨化してから発見されることもある。