えらいさがある

有害鳥獣捕獲をしている場所で、2017/01/28にニホンジカ♂を捕獲した。罠は笠松式で、ワイヤーは右前脚の副蹄より上に掛かっていた。

今年度の京都市では、有害鳥獣捕獲で捕えたニホンジカに対しては、国と市から合わせて22,000円/頭のお金が支払われる。一方、通常猟期の狩猟としてニホンジカを捕まえても、♀で5,000円、♂なら3,000円、しかも支払われるのは4頭目からなので、♂5♀5を獲った場合で考えると、実質的には1匹あたりの奨励金は3,100円ということになり、22,000円と比べると大分差がある。

ゆきふるまえに

2017/01/11にニホンジカ♀を捕獲した。罠は”しまるくんL”で、ワイヤーは左前脚の主蹄と副蹄の間に掛かっていた。実はこの個体は私にとって、”しまるくんL”での初の獲物である。

私は3年前に”しまるくん”を5つ買って罠猟を始め、翌年に”だらずわな”を10個購入、そして今の猟期前に5つ買い足したのが、”しまるくんL”である。正式には”しまるくん 片L型”という品名で売られており、価格は標準の”しまるくん”より少しだけ高い5,170円であるが、

わなのちょうせい – 狩場の馬鹿力

でも記したように、”しまるくん”から改良が施された品である。

猟期開始直後から新たに購入した”しまるくんL”を投入してはいたのだが、この新しい罠を、主に今年初めて罠をかける場所に設置したこともあってか、なかなか捕獲に至らず、1月になってしまった次第である。この”しまるくんL”は、設置がしやすくなった一方で、ワイヤーの輪が締まるのがスムーズ過ぎて、標準の”しまるくん”よりも足の括る位置が下がる傾向にある、という話もどこかで読んだ記憶があるが、そのあたりもこれから捕獲を重ねる中で、見極めていきたいと思う。

かわいちまいだけ

有害鳥獣捕獲をしている場所で、2016/12/27にニホンジカ♂を捕獲した。写真では見えにくいが、角がちょっとだけ生えている。罠は笠松式で、ワイヤーは左前脚の副蹄より上に掛かっていた。発見した時点で既にワイヤーの掛かった脚の筋が切れており、皮だけで繋がれている状態だった。慌てて首にロープを掛けて固定し首を切ったが、危うく脚切りして逃げられるところであった。

捕獲は無事に行うことが出来たのだが、作業中に不思議なものを発見した。ワイヤーを括っていた木の根元に、太く長い (10cm程度)柔らかそうな糞が落ちていたのである。シカの糞は通常、コロコロとした丸い粒状であるが、この糞は一体何なのか。色も形状も硬さも普通とは違う。師匠に訪ねてみたところ、「シカも食べたものによっては、こういう糞を出す」とのことであったが、私は初めて見たので確信は持てない。詳しい方がおられましたら、コメント欄で教えて下さい。人間でも極度のストレス状態になると、下痢をして軟便になることがあるので、シカも罠にかかったストレスで軟便になり、普通ならコロコロと粒上になる糞が、柔らかくくっついた状態で長くなって出た、ということは考えられる。