いまごろくるか

2017/05/06にニホンイノシシ♀を有害鳥獣捕獲のため個人で設置した罠で捕獲した。罠は”だらずわな”で、ワイヤーは右前脚の主蹄と副蹄の間に掛かっていた。体重はおそらく50kg程度。冬の一番いい時期なら70kg位になっていたと思われるが、捌いてみるとロースの脂も厚さ2mm程度しかなく、この時期としては当然であるが痩せていた。とは言え、適度なサイズの♀なので、脂は無くとも肉は美味しく食べれると思う。

冬の間はシカよりもイノシシの方が捕獲した喜びは大きいが、有害鳥獣捕獲では1頭あたりの補助金 (京都市+国)が、シカ (成獣: 22,000円)とイノシシ (成獣: 8,000円)ではシカの方が高い上に、イノシシ肉の価値は冬に比べて相対的に下がるので、シカを捕獲する方が得である。

ひとりでとれば

2017/05/04にニホンジカ♂を有害鳥獣捕獲のため個人で設置した罠で捕獲した。罠は”しまるくん”で、ワイヤーは左前脚の主蹄と副蹄の間に掛かっていた。ワイヤーの先端を括ってあった木に足ごとワイヤーが絡まってしまっており、可動範囲は狭まっているが、足の骨が折れているため皮だけで繋がれた状態である。急ぎ角にロープを掛けて固定し、差し止めを行った。

私は免許取得1年目で有害鳥獣捕獲の許可も頂いたので、有害は今年度で4年目になる。しかしながら、これまでの有害で捕獲した個体は、全て他の従事者と共同で設置・見廻りをした罠だったので、個人での有害捕獲は初である。捕獲頭数に応じて支払われる補助金は、共同で捕獲すると参加者数で割った金額しか懐に入ってこないが、個人で獲れば全額ゲットである。もちろん共同で従事することにはメリットもあるのだが、全員が均等に働くことはなかなか期待できないし、かといって各自の仕事量を正確に把握するのは困難で、金の分配で揉めることもある (経験済み)。その点、個人でやるのは気が楽である。まぁこの先も、共同でやる分は無くならないのであるが、個人で獲って得た金と肉がある程度あれば、共同従事分の分配でがつがつする必要が無くなる。

ちなみに、京都市の有害鳥獣捕獲従事者証には、今年度 (H29年度)から、捕獲個体の処理方法として「自家消費」が認められることが明記されるようになった (これまでは「埋設」のみ記載)。ちょうどシカ肉の在庫が切れたところだったので、今回捕獲した個体からはロースとモモ肉を切り取って自家消費のため持ち帰った。

ことしのきろく

H28年度の猟期が延長も含めて終わったので、集計を行った。

<通常猟期>
設置日数: 114日 (昨年度 93)
捕獲数: 10頭 (シカ 9, イノシシ 1) (昨年度 8)
罠・日: 892 (昨年度 638)
空ハジキ: 9 (昨年度 7)

効率: 0.0112 頭/罠・日 (昨年度 0.0125)

<有害鳥獣駆除>
設置日数: 約200日
捕獲数: 14匹
*有害の捕獲数は3〜4人の従事者で共同で行った合計

お金の計算では、

[支出]

○狩猟者登録
狩猟税: 4100円 (有害捕獲従事による減額)
手数料: 1800円

○猟友会+保険など
支部猟友会会費: 4000円
京都府猟友会会費: 4000円
大日本猟友会会費: 2300円
ハンター保険: 6590円 (Aタイプ)
罠保険: 1200円

○燃料・用具
燃料代: 約10000円
罠本体+パーツ: 38359円

支出合計 72349円

[収入]

H27年度 保険還付金: 650円
h27年度 有害駆除協力金: 14000円
H27年度 シカ捕獲奨励金: 12000円
シカ角販売: 4420円

収入合計 31070円

罠を6つ追加で購入したので、その分赤字になってしまった。ただし、肉の交換でH28年度中に白米25kg+色々を入手し、お金に換算すると10000円以上にはなるはずである。H29年度は、H28年度分の有害駆除補助金がそれなりに入るはずだが、軽トラの購入と追加の免許取得+猟具所持を予定しているので、黒字化はおそらく不可能である。