現場近くに住む人から連絡があり駆けつけたところ、ニホンジカ♂が農業用ネットに絡まった挙句、水路に落ちて這い上がれなくなっていた。このように、シカ・イノシシ用の防除ネットにシカが絡まってしまうというのは珍しいことではない。絡まるのは角を有す♂である場合が多いが、角の無い個体でも、ネットを飛び越えたり潜り抜けたりしようとして、足や首が絡まるか、あるいは着地に失敗し怪我をするなどして身動き取れなくなっていることがある。山中で林業用に設置されたネットの場合などで、絡まってからすぐに発見されないでいると、おそらく数日で死に至るので、白骨化してから発見されることもある。
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きせきのかかり
2018/02/13に、有害鳥獣駆除を行っているところで♂と♀を1頭ずつ、2頭を捕獲した。
♂は比較的大型で、罠は”しまるくん”、ワイヤーは左前脚の主蹄と副蹄の間に掛かっていた (写真上2つ)。
♀は小型で、罠は”だらずわな”、そしてこいつのワイヤーはなんと左前脚の主蹄の間に掛かっていた (写真下2つ)。こんなワイヤーの掛かり方は初めてである。この♀は発見時に死亡していたが、周囲を踏み荒らした形跡が殆ど無いため、罠が弾いたことに驚いて飛び上がった後、ワイヤーに引っ張られ転倒、打ち所が悪くてすぐに衰弱したものと考えられる。このワイヤーの掛かり方では、ある程度の力で引っ張ればすぐに外れてしまいそうなので、前述のようなシナリオが想定される。