2016/11/18に今年の通常猟期初の獲物であるニホンジカ♂が掛かった。罠は”だらずわな”で、ワイヤーは右脚の副蹄より上に掛かっていた。
11月中、暫くの間自宅でインターネットが使えなかったため、記事の投稿が遅れているが、今年度の猟期も11/15の開始日から罠を設置し、狩猟を行っている。
2016/10/17と2016/10/22にニホンジカ♂を捕獲した。罠は”だらずわな”で、ワイヤーは前者も後者も左前足の副蹄より上にかかっていた。17日に捕獲したのは今年生まれたばかりの幼獣であったが、22日の方は立派な♂であった。今年度はこの場所で11頭捕獲したことになるが、♂の成獣は2頭目であり、これまでは♀の成獣と幼獣ばかりであった。そろそろ交尾シーズンに入って♂も活動範囲を広げているということであろうか。
幼獣の方は足がそもそも短いということもあろうが、副蹄より上にしっかりとワイヤーがかかったということは、こちらの意図通りに獣が落とし穴を踏みぬき、きちんと”だらずわな”が作動したことを示しており、とても嬉しい。
6月から9月の間に既に7頭獲れている場所であるが、動物愛護週間を挟んで10月に入っても順調にシカが捕獲されている。2016/10/02と2016/10/06にニホンジカ♀が捕獲された。罠は笠松式と呼ばれるタイプである。ワイヤーは前者が左後足の副蹄より上に、後者は左前足の副蹄より上に、それぞれかかっていた。
上の写真には、シカの首にワイヤーをかけて引っ張るための器具が写っている。先端にワイヤーの輪がついたこの棒は便利な代物であるが、私は所有しておらず、また私が見廻りに使う二輪で運ぶのは面倒なので、自分一人で罠に掛かったシカを殺す際は、ロープを使っている。ロープをシカの首にかけるには、ロープの端に引っぱると締まる輪っかを作っておき、林内におちている長い枝の先端に引っ掛けて、そっとロープの輪っかにシカの頭を潜らせる。あとはシカの動きが制限されるように引っ張って、ロープを張った状態で丈夫な立木に巻きつけて結ぶ。まぁわざわざ書くほどのことではないが。