ふくとながぐつ

罠猟で設置や見廻りをするときの服装と履物について書きたいと思う。

私の場合、登山用レインウェア上に綿の作業用ズボンという格好であることがほとんどである。上半身はレインウェアの内側に重ね着して調節、下半身はズボンの内側にぱっち、あるいに外側にレインウェア下を履くなどして調節する。作業用ズボンはなんといっても安価で丈夫なのが利点である。罠の設置では膝をついて作業することも多いし、斜面で滑って転ぶことなどもあるので、丈夫で分厚い生地の方が良い。登山用のレインウェアはそれほど安価で無いものの、ある程度丈夫で、少々の降雨や降雪、あるいは強風があったとしても快適に作業が行えるという利点がある。上下とも表面がつるつるしているということは重要で、木の枝等が引っかかりにくい服装でないと、躊躇無く獣道を突き進むということが難しくなる。また表面がつるつるしているということは、ダニやヒルなどの有害動物が服についたときに発見しやすいという利点もある。

靴は安全長靴を履いている。獣の解体処理を浅い川の中に入って行うこともあるし、普段の見廻りでも小川を渡ることは頻繁にあるので、長靴が便利である。登山靴の方が歩くという点においては楽かもしれないが、前述の防水性に加え、価格や履きやすさでも長靴の方が良い。長靴を履いていれば、マムシもあまり恐れなくて良くなるし、ダニやヒルが登ってきたときも気付きやすい。爪先の部分に芯が入った安全長靴はそうでないものに比べると少し高いが、猟友会の会報を読むと足の指をイノシシに噛み千切られた事例もあるらしいので、安全長靴の方が良いと私は思う。イノシシに噛みつかれなくても、爪先で倒木を持ち上げるとか掘った穴を埋め戻して踏み固めるなどのちょっとした作業が安全長靴だと難なく行えるようになるし、斜面で岩が崩れたときなどでも怪我をする可能性が低くなる。

以上のように、狩猟での服装と履物には、不安定な天候や足元に対応できるものが好ましく、加えて危険動物から害を被る可能性の低いものを選択するのが良い。

はじまってるよ

2015111501

15日から今年の猟期が始まっている。昨年の初日は朝6時に出猟したが、今年は前の晩から雨が降っていたため7時半に出発した。昼以降は用事があったため、くくり罠4つを設置して初日は終了。

翌16日も午後は忙しかったため、午前中の間に見廻りと罠2つの設置をした。今後、一週間程かけて手持ちの罠15本のうち10本程度を設置したいと考えている。

写真は15日の罠設置時に発見したシマヘビ。1.2m程ある立派な個体だったが、普通に地上でうねっていた。タゴガエルと思われるアカ系のカエルも複数匹、動いているのを見かけたので、餌共々まだ活動期間内だったようだ。

わなひょうしき

鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律 – [1]

鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律施行規則 – [2]

[1]の六十二条には、

(狩猟者登録証の携帯及び提示義務等)
第六十二条  狩猟者登録を受けた者は、狩猟をするときは、狩猟者登録証を携帯し、国又は地方公共団体の職員、警察官その他関係者から提示を求められたときは、これを提示しなければならない。
2  狩猟者登録を受けた者は、狩猟をするときは、狩猟者記章を衣服又は帽子の見やすい場所に着用しなければならない。
3  網猟免許又はわな猟免許に係る狩猟者登録を受けた者は、狩猟をするときは、その使用する猟具ごとに、見やすい場所に、住所、氏名その他環境省令で定める事項を表示しなければならない。

とあり、さらに[2]の第七十条には、

(猟具ごとに表示する事項)
第七十条  法第六十二条第三項の環境省令で定める事項は、狩猟者登録証に記載された都道府県知事名、登録年度及び登録番号とする。
2  前項の事項は、金属製又はプラスチック製の標識に、一字の大きさが縦一・〇センチメートル以上、横一・〇センチメートル以上の文字で記載しなければならない。

とある。

私は、紙に印字したものをラミネート加工することで、プラスチック製に該当するようにしている。文字の大きさが要件を満たすようにすると、A4サイズの紙に標識3枚分を印刷することができ、それを裁断して標識2つをA4のフィルム1枚でラミネート加工し半分に切り、穴あけパンチで紐を通すための穴を空けると出来上がりである。昨年度から使用しているが、耐久性には特に問題が無い。

なお、上記の法令では狩猟者の電話番号を標識に記載することは求められていないが、書くのは有益であるし、猟友会や一部の都道府県が提供する標識の見本でも、電話番号の記載欄があることが多い。

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