はじめてきいたよ

 先日ハクビシン♂を捕獲した際に、持ち合わせていたリニアPCMレコーダーでハクビシンの威嚇音を録音することができたので公開する。


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 ハクビシンの鳴き声についてはYouTubeなどでも探すと見つかるが、威嚇音ではないものが多いため、今回公開した音声は多少の価値を持つと思われる。音声は、2分間弱の間に3回鳴いたものを24bit/96kHzで録音し、空白を詰めた上でmp3に書き出している。

はじめてみたよ

罠にかかったハクビシン♂ 2014/12/08、設置していた罠にハクビシン (Paguma larvata)がかかっていた。罠はオーエスピー商会のしまるくん (12cm)。ワイヤーは左前足にかかっていた。一週間程前に設置していた罠である。狩猟鳥獣に含まれる1種であることは免許取得の際に学んでいたが、ハクビシンを実際に観るのは今回が初めてである。ハクビシンはネコ目ネコ亜目ジャコウネコ科に属する動物で、外来種であると考えられている。

ハクビシン♂ イノシシにしろシカにしろ、普段相手にしている動物は結構な大きさがあるし、タヌキやアナグマだとしても基本的には地面にいるはずであるのだが、写真のように今回罠にかかったハクビシンは木に登っていたため、最初私はその存在に気付かず、罠が忽然と消えたのではないかと思ってしまった。

ハクビシンの雄生殖器 捕らえた個体はどうやら♂で、ハクビシンとしては大型の個体であろう。冬季のため丸々と太っており、脂がのっていることが期待される。

はんてんがのこる

罠にかかったニホンジカ♂ 2014/12/03、2週間前にもシカが獲れた場所のすぐ近くでまたシカがかかった。前回は2年目位の♀だったが、今回は1年目の♂である。角は生えていないが♂である。罠はオーエスピー商会のしまるくん (12cm)。前日にも罠を踏んだ跡があったのであるが、踏んだ個体の体重が軽すぎたためか、固めにセットしてあった罠は弾いていなかった。それを少し弾きやすくセットし直したところ、すぐ翌日にかかったのがこの個体である。前日と同じ個体かどうかは分からないが、非力な私でも抱えて運べる程の重さであった。罠は左前脚の副蹄より上にかかっており、理想的な弾き方であった。

ニホンジカ♂ 今回はたまたま、一眼レフを持っていたのでじっくり撮影することができた。前から思ってはいたが、シカというのは異様に耳のデカい動物である。特に子鹿ではそう感じる。頭の位置が高いこともあり、他の動物 (タヌキ、イノシシ等)と比べても音には敏感なことが予想される。しかしながら足括り罠においては、聴力に頼って罠を回避されるということはまず考えられず (標識が風で音を立てないようにすることは意味があると思われる)、より臭いに敏感とされるイノシシと比べると、ちょろい獲物ということになる。

鳴くニホンジカ♂ 何枚か撮るうちに偶然撮れたのが、鳴いているときの口を開けた状態だ。近くで鳴かれると、「秋はかなしき」などと思うより煩いという感じである。