2019/2/22にニホンジカ♀1頭を捕獲した。罠は”しまるくん”でワイヤーは右前脚の主蹄と副蹄の間に掛かっていた。
もちろん胎児がいたので解体の途中で取り出してみたが、背中側を見ると鹿の子模様が薄っすらと出ていた。
2019/2/9にニホンジカ♀1頭の捕獲があった。檻で捕獲したもので、エサには糠を入れていた。
3ヶ月ほど前に、檻で捕獲 (有害鳥獣捕獲)したニホンジカを立て続けに2回、何者かに逃されてからというもの (参照:ぎょうむぼうがい – 狩場の馬鹿力)、見回りの際には南京錠とワイヤーのセットを持ち歩き、檻での捕獲があった場合は、檻の扉が開かないように、南京錠とワイヤーでロックしようと考えていたのであるが、今回はそれを初めて実践した形になる。
こうしておけば、原付で見廻りをして発見した後、軽トラで回収しに来るまでの間に逃される心配が減る。ワイヤーはくくり罠に使うのと同じ直径4mmで、南京錠もオモチャではないので、道具を使わないとそう簡単には切れないはずである。もちろん、ワイヤーカッターなりを使えば切れるのであるが、物理的に一手間増やすことに加え、何より狩猟者(つまり私)が捕獲を確認している、ということがはっきり分かることで、逃がす行為に対する精神的なハードルも上がるはずである。
2019/1/30にニホンジカ♀1頭の捕獲があった。罠は”しまるくん”で、ワイヤーは右後脚の主蹄と副蹄の間に掛かっていた。
冬季(猟期中)の猟で気をつけるべきことの1つに、「なるべく暗くなる前に野外作業を終わらせる」というのがある。当たり前だが冬場は日没が早く、猟を行う山中の林内となると、日没より前に暗くなる。地域や斜面の向きにも依るが、16時を過ぎるともう暗いという場合もある。銃の場合は日没後に発砲すると違反になるが、罠の場合は特に規制がないので問題ないかと言うと、そんなことはない。暗くなってしまうと、あらゆる作業で危険のリスクが上がってしまう。
だから人に教えるときは、「罠の見廻りはなるべく日中の早い時間にすべし」、「遅くとも15時には捕獲を発見しないと、当日の処理は無理」と言っているが、自分自身がそれを守れるかと言うと、必ずしもそのようなことは無い。仕事の都合とか、他人の捕獲を手伝っていたとか、あるいは天候の具合とかで、発見や処理が遅れてしまうこともある。
この個体も、発見が遅れたために止め刺しの開始が日没少し前になってしまい、終わった時には完全に日が落ちていた。幸い、捕獲場所が小川を挟んだ車道の近くだったので、軽トラのヘッドライトで照らしながら、自分の頭にもヘッドライトを装備しての作業になったが、怪我することもなく単独で無事に終えることができた。
本当に危険な場合は、処理を翌日の明るい時間帯に行うのが適切だが、そうなると捕獲個体の脚切りや死亡を覚悟する必要があり、生きて止め刺し出来た場合でも、肉の質は落ちると考えられる。