しめころさない

2017/10/09にニホンジカ♂を、有害鳥獣捕獲のため共同で設置した罠で捕獲した。罠は”だらずわな”で、ワイヤーは左後脚の主蹄と副蹄の間に掛かっていた。

ワイヤーが後脚に掛かった場合は、頭部にロープを掛けて引っ張ると、シカを安全に固定することができる。その際、立派な角の生えた♂であれば、私はロープを首ではなく角の根本にかけるようにしている。ロープを首にかけて強く引っ張ると、首が締められて上手く血が抜けにくくなると考えているからだ。♀や若い♂では首にかけることもあるが、首にナイフを入れて血が流れ始めたら、首にかけていたロープをゆるめてやるようにしている。

かたあしおちだ

2017/06/10にニホンジカ♀を、有害鳥獣捕獲のため個人で設置した罠で捕獲した。罠は”しまるくんL”で、ワイヤーは左前脚の主蹄と副蹄の間に掛かっていた。

発見時に死亡しており損傷が激しかったため、全体写真は載せないが、捕獲された個体をよく見ると、右後脚の踵から下が失われていた。これは、以前にも括り罠にかかり、脚切りをして逃げた痕跡である可能性が高い。断面の状態からすると、脚切りをしたのはごく最近というわけではなく、脚の一部を失った後もしばらく生き延びていたものと思われる。

かわのきょうど

2017/05/18にニホンジカ♂を有害鳥獣捕獲のため共同で設置した罠で捕獲した。罠は”だらずわな”で、ワイヤーは右後脚の主蹄と副蹄の間に掛かっていた。前日にも共猟者が見廻っているはずなのであるが、私が発見した時には足の骨が折れ、皮だけで繋がっている状態であった。

これまで、骨が折れて皮だけで繋がっていた捕獲個体は何頭も見て来たが、幸いにも目の前で逃した個体はいない。こういう個体を発見した時は、素早くロープをかけて罠のワイヤー以外に固定をするのだが、あの皮がなぜ切れないのか、あとどれくらいで切れるのか、というのは未だに分からない。