おかねのけいさん

 今期、狩猟に使ったお金を計算してみる(*印は毎猟期支払う必要のあるもの)。

○狩猟免許取得
狩猟免許試験申請手数料: 5200円
医師の診断書取得: 3500円
狩猟読本: 700円
図解 狩猟免許試験例題集: 1500円

○狩猟者登録
狩猟税: 8200円*
手数料: 1800円*

○猟友会+保険など
支部猟友会会費: 4000円*
京都府猟友会会費: 4000円*
大日本猟友会会費: 1500円*
名札代: 600円
任意保険費: 1200円*

○狩猟用具
罠x5: 25000円
標識: 1000円

○狩猟
原付の燃料(約40日): 2500円

で合計60700円。実際には色々と細かいお金(申請用の証明写真、雑多な用具など)もかかっているので、全部で70000円くらいだろうと思う。うち、*のついた毎年支払う必要のあるものは合計20700円で、罠の補修や見廻りに必要な燃料費も含めると、30000円はどうしてもかかりそうである。まぁ、実際には次の猟期までに罠を10は追加したいので、今期と同じくらいの費用はまた使うことになろうと思う。

 一見すると、大学生が趣味のようなものに使う金額としては大きい気もするが、これを支払って得た知識や経験は十分にお金の価値を上回ると思う。

こうりつけいさん

 今期の通常狩猟を終えたということで、色々と計算してみることとした。まず、計算するまでも無いが、

捕獲数: 2(頭)

である。続いて、

出猟日数: 37(日)

である。となると、今期の狩猟効率は、

2(頭)/37日 ≒ 0.054(頭/日)

ということか、というとそれではあまり意味の無い数値になってしまう。なぜかと言えば、同時に仕掛けている罠の数を考慮していないからである。罠は法律上、1人が30個を上限として設置できる(上限までかけている人は少なくない)ため、罠による捕獲効率の指標を出そうと思えば、分母は(罠・日)になるはずである。

 私は各場所に罠を設置した日、チェックした日、回収した日、などを表計算ソフト(LibreOffice Calc)で記録しているため、罠・日も集計できる。なので、

罠・日: 91

であり、

2(頭)/91(罠・日) ≒ 0.022(頭/罠・日)

となる。ここまで計算すると、例えば平均して毎日1頭の獲物が欲しければ、45個の罠を仕掛ければ良い、というようなことが考えられる。

 とは言え、この(頭/罠・日)という指標にも問題点は残る。色々あるが、まず第一に、罠にかかる獲物の数は設置した罠の数に比例しない、ということである。もし、罠を設置する場所の間隔が、イノシシあるいはシカの行動圏に比べ非常に大きいとして(これ自体が非現実的であるが)も、罠を設置する各場所を対象動物が通過する頻度はまちまちになる(基本的に獣道を通っていると考えられるため、ランダムな移動は仮定できない)ので、罠の数を2倍にしても獲れる獲物の数は2倍にならないだろう。

 また第二に、狩猟にかかるコストが罠の設置数に比例しない、というのも指標としての問題点である。罠の購入と設置にかかる金額と労力は罠の数にある程度比例するが、見廻りにかかる労力は必ずしも罠の数に比例しないのだ。

 加えて第三の点として、時間的スケールを無視しているため、環境条件の変化や、実際に狩猟が行われることによる個体数密度の減少など考慮できていないということもよろしくない。どう考えても、猟期前半の方が個体数は多いはず(シカもイノシシも、猟期は出産時期でない)で、捕獲されたり雪で死んだりして、猟期の後半にはそれなりに数が減っているはずである。

 よって、(頭/罠・日)という単位は、罠による狩猟の効率を表す点で、全く有用性が無いとも思わないが、万能ではないだろう。特に私の場合、今年の1月下旬に猟を始めたため、前半の記録が皆無であること、罠を仕掛けていた全体のエリアが狭いこと、そもそも同時に設置していた罠の数が2~4と少ないこと、などを考えると、結果から何かを言うには問題が多すぎる。次の猟期には、罠の数を10+予備まで増やし、新しい狩場も開拓して、少しは意味のあるデータを取りたいと思う。

こんきはおわり

 京都では通常の猟期(11月15日~2月15日, 猟区を除く)から延長して、シカとイノシシについては3月15日まで狩猟ができる。その期限が近づいて来たため、数日前から少しずつ罠を回収し、本日で撤収し終えた。つまり、今期の狩猟はオシマイである。

3月の雪

 もう3月の中頃だというのに、昨日降った雪はうっすらと積もっていて、結構寒い朝だった。