たねをまいておく

2021年7月14日に鹿♀1頭の捕獲があった (写真上2枚、有害鳥獣捕獲)。罠は製品名不明の笠松式で、ワイヤーは左前脚の副蹄より上に掛かっていた。

ワイヤーが小径木に巻き付いた状態で発見されたが、外傷は少なくきれいな状態で捕獲することができた。

2021年7月17日には鹿♀1頭の捕獲があった (写真中央2枚、有害鳥獣捕獲)。罠は”しまるくん”で、ワイヤーは右前脚の主蹄と副蹄の間に掛かっていた。

2021年7月30日にも鹿♀1頭 (幼獣)の捕獲があった (写真下2枚、有害鳥獣捕獲)。こちらは箱罠による捕獲となる。

少し前から、檻や括り罠で使う餌としてエンバクを試しており、この個体は私にとって初めての成功例である。檻の中と周辺に、エンバクの種を撒いておくと、あとは勝手に発芽して成長し、鹿を誘引してくれる。利点としては、植物として生きている間は腐らないので、餌を交換する手間が減るということが大きい。欠点としては、寒い時期には (おそらく)発芽しないので、一度食べられてしまうと冬の間は追加できないということと、使用する場所の環境条件 (土壌や日射・降水量など)が、エンバクの生育条件を満たしている必要がある、等が考えられる。エンバクは外来種ではあるが、既に食用・飼料用として国内で多く栽培されていること、実施場所の周辺では下層にある鹿の嗜好性植物がほぼ食べつくされていること、を考えると、生態系に与える影響は極軽微であると考えている。

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