やわらかいつの

2018/07/27に有害鳥獣捕獲でニホンジカ♂1頭を捕獲した。記事にはしていないが、4/11の捕獲 (参照: けがれをしらぬ)以降、これの他にシカを2頭捕獲しているので、今年度4頭目のシカ捕獲となる。

この若い♂は、角が伸びている最中であったのだが、左側の角が損傷していた。暴れた際に、檻の金網に引っかかって柔らかい部分が折れたものと見られる。完全に硬化していれば、檻に入って暴れても、角が折れるということはまず無い。

けがれをしらぬ

2018/04/11にニホンジカ♀を檻で捕獲した (有害鳥獣捕獲)。3月中は花粉症もあり、罠の数を減らしていたこともあり、1月末以来久しぶりの捕獲となった。

今回捕獲した♀は、腹のなかに胎児がいた。胎児の状態は、昨年5月8日に捕獲した個体の胎児と比較して、あまり変わらないように見えた (参照:こしがいたいのに – 狩場の馬鹿力)。他の狩猟者から、今年のシカは子を早い時期に宿しているようだ、という情報も得ていたが、実際のところはどうなのだろうか。

今回の胎児は綺麗な鹿の子模様がついていたので、毛皮を取り加工することにした。毛皮は小さい個体のものほど柔らかくなると思われるが、胎児はその極みである。私が取り出すまで、外の世界に一度も出たことのない綺麗な皮である。

こんがらがった

現場近くに住む人から連絡があり駆けつけたところ、ニホンジカ♂が農業用ネットに絡まった挙句、水路に落ちて這い上がれなくなっていた。このように、シカ・イノシシ用の防除ネットにシカが絡まってしまうというのは珍しいことではない。絡まるのは角を有す♂である場合が多いが、角の無い個体でも、ネットを飛び越えたり潜り抜けたりしようとして、足や首が絡まるか、あるいは着地に失敗し怪我をするなどして身動き取れなくなっていることがある。山中で林業用に設置されたネットの場合などで、絡まってからすぐに発見されないでいると、おそらく数日で死に至るので、白骨化してから発見されることもある。